離れて暮らす親を持つ子どもが親にできること3選
親元から離れて暮らしていると、ふと自分の親の将来について考えることはありませんか?
NPO法人ソンリッサでは、コロナ禍の2021年夏に「離れて暮らす親との付き合い方講座」を実施しました。参加された方にアンケートをとった中で“離れて暮らす親に対しての不安”を一部紹介します。
・今何をしているだろう?元気にしているか心配です。
・趣味の手芸や近所の人との交流は今も続いているのか分かりません。
・親がもしものことがあって倒れたら、今後は介護保険を利用すればいいのでしょうか。
・出来れば生まれ育った地元で元気に過ごしていてほしいのですが何かあった時の対処法がわかりません。
みなさん、離れて暮らすご両親について普段の様子から介護まで、心配に感じていることがわかります。
この記事では、 ご両親と離れていてもできるコミュニケーションについてポイントとともに解説します。
離れて暮らす親に対して、子どもができる3つの事
離れて暮らしている親に子どもができることとして、具体的に以下の3つを提案します
1 電話を掛ける
2 プレゼントを贈る
3 定期的に会いに行く
今回はこの3つの中で、“この視点を持ち、関わるとより良い”具体策を項目別に紹介します。
1 「電話を掛ける」時のポイント
ここでは電話をかけるときのポイントを3つ紹介します。
①電話をかけるときには、日中の時間帯を選ぶ
ゆとりのある会話ができるように、こちらもゆっくり話せる時間帯を選びましょう。平日休みの場合などは事前に連絡をしておくと良いかもしれません。親は少しの時間でも子どもとの電話をする事により、「今日はいい日だったな」と思えます。
②会話では、ふだんの生活について聞く
用事だけ伝える、というのも良いですが、できれば「昨日はどこにでかけたの?」とか「今朝は何食べたの」「明日の予定は?」など、ふだんの生活についての質問などをいれると様子もわかり会話がひろがります。人は自分に興味を持ってもらうと嬉しいと思いますので、気兼ねなく近況を聞いてみましょう。
③電話の最後には「またね」
またかけるよ、という暖かいコミュニケーションでしめくくりましょう。じゃあね。よりも「またね」と言われると、「次はいつかけてくれるかな」と日々の楽しみにもなります。
ご両親への電話以外にも、緊急時に対応できるようにかかりつけ医やご友人の連絡先を聞いておくことも重要です。
帰省の際や電話をしたときに、なるべく聞いておきましょう。
2 「プレゼントを贈る」素敵な傘がおすすめ
某大手通販サイトなどでプレゼントを探された経験はあるかもしれません。今回は実体験から基づいたエピソードをご紹介します。
☑少し高級な傘をプレゼントする
→傘は使う頻度は地域や人によって様々かも知れませんが、なかなか自分では良い傘を買うということは高齢者は少ないと感じることが多いです。
素敵な傘を使っていると、友達から指摘された時に 「この傘は娘からもらったんだ」と話のネタにもなり、本人も嬉しい気持ちで会話ができます。
街を歩いている高齢者は素敵な傘を手にさしている事が多いと思います。この機会にぜひ「傘」をおすすめします。
3 「定期的に会いに行く」帰省時、親の5つの確認ポイント
定期的に会いに行くことが親は何より嬉しいと感じる方が多い中、昨今のコロナウイルスの影響でなかなか帰省することができない方も多いのではないでしょうか。貴重な帰省時に確認しておくとよいことを5つ紹介します。
☑趣味の時間が減った?
趣味の時間が減っていることは、日々の意欲が低下しているかもしれません。また認知症の初期症状では、長年行っていた趣味の放棄してしまうといった症状も現れます。
☑友達と交流が減った?
会話や交流を行うことにより、脳が活性化します。また、人と会うという行動は、身だしなみやお洒落をする機会でもあります。友達との交流の機会が少なくなると、認知症へのリスクも高くなります。
☑家にいる時間が多くなっている?
コロナ禍で家にいる時間が多くなっている方が多いと思います。その中で子どもが把握しておきたいのは「家にいる時間の過ごし方」です。離れて暮らしていると、一日の生活やルーティンが分からないといった事例が数多く見受けられます。
☑身だしなみを気にしなくなった?
認知症の初期症状において、身だしなみを気にしなくなるといった症状が現れます。いつもワックスでビシッとキメていたのに最近髪がボサボサしている。化粧の位置に違和感を感じる。などと感じるようであれば認知症の可能性があります。
☑地域との接点が二つ以下に減った?
今まで地域との接点が多かった方が、急に少なくなると、虚無感や寂しさから気力や体力が衰えます。また、認知症発症リスクにも大きく関連します。「最近地域の集まりとかには参加している?」などと声がけを行ってみてください。
いかがでしたでしょうか?
離れて暮らしていてもできることは意外とたくさんあるかもしれません。日常生活でできるコミュニケーション、できることからぜひ始めてみてはいかがでしょうか。
Tayoryは会話・生きがいに特化した介護保険外サービスです。
特徴としては、介護を必要とされる前の方を対象に、その方の人生背景を考慮しながら、趣味や生きがい楽しんでいる事などを訪問を中心に会話をさせてもらいます。
またビデオ通話や電話でのコミュニケーションから、お困りごとの解決や、日々の生きがいの支援などをさせていただきます。
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2022.02.22
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