人生を振り返り、高齢者の生きがいを見つけるための自分史とは?

コロナ禍も相まって、だんだんと引きこもりがちになってきてしまった高齢の親。何か生きがいを見つけ、以前のように生き生きと生活してほしい、そう願う子供世代の方も多いのではないのでしょうか。最近では様々な介護サービスがありますが、課題もあります。親世代の方々が生きがいを見つけていくためにできることとは?

作業療法士というリハビリの専門職という立場から、高齢者の生きがいについて考えてみました。

親が元気な頃は

手編みや刺繍などの手芸、登山、マラソン、映画鑑賞、ピアノの演奏、ゴルフなど・・・ 親御さんが今よりもアクティブな頃、どのような趣味をもっていましたか。また、何をする事が好きでしたか。

以前は趣味を楽しんだり、外出をしていたりした方でも、 様々な原因で家に引きこもりがち になってしまうことがあ ります。夫・妻の死別による孤独感、疾患により身体の自 由がきかなくなってしまうなどの身体的問題、そして昨今の新型コロナウイルス感染症流行のような社会情勢などの 原因が挙げられます。

では、そのような方々が生きがい等を見つけ元気を取り戻 す為に、我々子供世代にできることはなんでしょう。考えられることの一つに介護サービスの利用が挙げられます。

介護保険内サービスの現状

私は通所リハビリ(介護保険内サービスの一つ)という現場で働いています。
作業療法士としての仕事は、 利用者の現状や、本人や家族が今後どうしていきたいかなどの希望から、リハビリの計画をたて実行していくことです。

ここで肝心なのが、生活歴や趣味・今までの仕事や家庭で の役割といった個人因子(個人の趣味や生活歴、 ライフスタ イルなどの個人の特徴) を聞き取ることです。これを怠ると漠然とした介入になってしまい、その方介への適切な入ができなくなるおそれがあります。

しかし実際の現場では、時間的な制約や人員的な要因から、個人個人の思いを聞き取ることや本当にやりたいことをくみ取ることができない、チームでうまくケアが出来ないことがあります。

その方の自分史を知っていくこと

リハビリや介護スタッフの意識、やる気が変わるキッカケは、利用者の方の自分史を深く知ることで変わることが多々あります。

するとスタッフの普段かける言葉の質は向上します。漠然と提供していた塗り絵から趣味のカラオケ活動に誘おう等と、その方の自分史から生きがいについて考えるようになり、新たな提案や発想が生まれます。 一人一人個別的な豊 かなケアが提供されようになることで、利用者は元気になっていきます。

以上のように介護現場でも課題がありますが、その方の生きがいを見つける手助けの手段として、「自分史」が挙げられます。

自分の親であっても、自分が生まれる前の親の姿、趣味な どは知らないという方も多いのではないでしょうか。生まれてから今までの人生を1冊の本にまとめることで、子供の私たちも、介護サービスを受けている場合は介護スタッ フも、その方について詳しく知ることができます。また、 その方自身にとっても、自分の人生を振り返り、元気を取り戻すきっかけとなるかもしれません。

豊かなケアへ Tayory(タヨリー)という選択

Tayoryでは先ほど述べた自分史を活用又は一緒に作成しな がら、その方と関らせてもらいます。懐かしい思い出話等をしながら定期的な交流をさせてもらいます。 ただの会話も確かに良いかもしれませんが、自分史を媒介することで、その方の思いや生きがい等を感じ取り、その方と寄り添えるような支援をしていきます。

離れて暮らす、親のために、私ができること。
笑顔でつながる見守りサービスTayory(タヨリー)

介護予防や生活支援を目的とした介護保険サービスでは解決できない困りごと。Tayoryは、長寿とともに、笑顔で暮らせる毎日を叶える見守りサービスです。

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